GoogleのAIエージェント「Big Sleep」が重大なSQLite脆弱性を発見 ― 画期的事例と今後
概要
Googleのセキュリティ特化型AIエージェント「Big Sleep」が、**実際に悪用される危険のあったSQLite脆弱性(CVE-2025-6965)**を自動検出し、迅速な修正につなげたことが発表されました。商用環境でAIがクリティカルな脆弱性を発見したのはこれが初とされ、今後のAIセキュリティ運用の新たな指標となっています。
主なポイント
Big Sleepとは
- Google DeepMindとProject Zeroが開発したAIエージェント
- 2024年発表以降、Google社内やオープンソースプロジェクトで積極活用
発見内容と対応
- 2025年、Google製品に使われていたSQLiteに重大脆弱性(CVE-2025-6965)をBig Sleepが発見
- Google Threat Intelligenceからの情報をもとに、AIが能動的に脆弱性探索を実施
- この脆弱性は既に一部の悪意ある攻撃者にも認知されていたが、AIによる早期検知で実害前に修正が完了
画期的な点
- AIが商用サービス運用中に、未悪用または悪用前のクリティカルな脆弱性を発見した初の実例
- Big Sleepはその後も複数のセキュリティ問題を自動発見
- 現在はGoogle内部のみならず人気オープンソースプロジェクトの保護にも導入を開始
Googleの展望と今後
- AIセキュリティエージェントの大規模運用法や設計思想を公式ホワイトペーパーで公開
- Googleは**Secure AI Framework(SAIF)**のデータを「Coalition for Secure AI(CoSAI)」イニシアチブへ提供
- CoSAIは業界横断でセキュアなAI実装・サプライチェーン防御を推進
まとめ表
項目 | 内容 |
---|---|
発見者 | GoogleのAI「Big Sleep」 |
脆弱性 | SQLiteのクリティカルバグ(CVE-2025-6965) |
状態 | AIが発見し、悪用前にGoogleにより即座に修正 |
対象範囲 | Google自社製品・今後は著名OSSにも適用拡大予定 |
意義 | 人手依存からAI駆動への転換点、「自動防御体制」の実現例 |
今後の動向 | AIエージェントの更なる普及推進・業界連携強化 |
コメント
AIによる脆弱性発見が商用サービスの守りの最前線になりつつあり、セキュリティ運用の自動化・高度化の次なる段階を象徴します。今後はGoogle以外のエコシステムやOSS分野への波及も期待され、「AIと人間チームの協調」が新たなサイバー防御のスタンダードとなりそうです。
参考記事:ガジェット360